Tera Term(テラターム)とは、Windows用のターミナルエミュレータです。
簡単に言うと、Windowsからサーバ(linux,unix)にsshやtelnetで接続して操作する時に使用するソフトです。
よくドラマ等で、なんか黒い画面に文字がいっぱい表示されているモニタが映っていると思いますがあれです。IT業界以外の人に、あの画面見ているとパソコン出来そうと思われるようなやつです。
ログインが面倒くさい
仕事でしか使わないけど、仕事で使うとやたらログインが面倒くさい。
なぜかというと開発環境には大量のサーバが存在する。
例えば、ある程度の規模の開発をすると
・WEBサーバ×2(複数台の場合も有り)
・DBサーバ×2(複数台の場合も有り)
・外部連携用サーバ×2(複数台の場合も有り)
・シミュレータ用サーバ
などがあり、これだけでも7台分のログイン情報が必要となる。
さらに、開発環境も複数あり7台分×2環境でも14個のログイン情報が必要になる。
・開発用環境(2バージョン以上平行するとさらに増える)
・維持管理用環境(商用と同じバージョンにしておき、商用トラブル時の解析に使用)
Tera Termマクロでログインする
というわけで、とてもじゃないけど、覚えられないし、同じユーザ名/パスワードを使っていたとしても面倒くさいので、Tera Termマクロを使ってログインを簡略化します。
一番簡単なのは、以下の通り。
;接続情報
USER = 'ユーザ名'
PSWD = 'パスワード'
ADD = '接続先アドレス[:ポート番号]'
;接続コマンド生成
strconcat CMD ADD
strconcat CMD ' /ssh /auth=password /user='
strconcat CMD USER
strconcat CMD ' /passwd='
strconcat CMD PSWD
;接続コマンド
connect CMD
wait '$'
sendln 'date'
wait '$'
ここではログインして、「date」コマンドを打っているだけです。各サーバで最初にやりたいことがあれば、追記して使います。
例えば、「cd」コマンドで、特定のディレクトリに移動したり、
「less」や「tailf」コマンドで、ログを流したりなどです。
Tera Termをまとめてバッチにする
これをやってもまだ面倒なのが、ネットワークが切れたりすると、全てのターミナルが強制終了します。また全部Tera Termマクロを起動するのが面倒なので、これをバッチファイルでまとめてバッチを起動すると、全てのターミナルが開くようにします。
web1サーバに接続するTera Termマクロ
web2サーバに接続するTera Termマクロ
xxxサーバに接続するTera Termマクロ
yyyサーバに接続するTera Termマクロ
zzzサーバに接続するTera Termマクロ
・・・Tera Termマクロ
を、textファイルで作成し、拡張子を「.bat」で保存します。
後は、作成したバッチファイルを起動すれば、一発で全てのサーバに接続出来るようになります。
さらにカスタマイズ
上記よりさらに使いやすくしようとするなら、以下のような感じです。
※Tera Termのマクロの設定で色々カスタマイズ出来ます。
・それぞれのターミナルを画面の任意の位置に開くようにする。
・サーバの種類によって、背景色や文字色、文字の大きさを変更する
・必ずログを出力し、ファイル保存を実施するようにする(何をやったか後でたどれるように)